＜この企業の評判＞

医療法人　南輝　みやはら耳鼻咽喉科は立地が良くない。最寄駅から離れた住宅街に位置しており、通りからも全く見えない。たまたま目にした人が来院することはまずない立地である。
その『立地面の弱点』をいかにカバーするかが開業当時からの課題であった。
そこで、看板の設置やポスティングの仕組みを工夫したり、インターネットで検索上位となるための検索エンジン対策（SEO)などに投資した結果、徐々に知名度が上がっていった。
また、一般的に患者が病院へ持つ不満で最も多いのは『待ち時間の長さ』と言われている。耳鼻咽喉科でも『数時間持っても診察は一瞬』などと言われることがあるが、この原因のほとんどは医師が診察に集中できる環境が整っていないからである。
そのため、患者の待ち時間を解消すべく、みやはら耳鼻咽喉科では診察以外の時間の無駄を排除することで、『受付～診察～診察後の処置（治療）～家計』以外の時間を限りなくゼロにするよう、徹底的なオペレーションの見直しを実施した。こういった患者目線での地道な改善努力が、売上アップにつながっているのである。

＜この代表の魅力＞

院長の宮原氏は、患者が初診の場合、ホームページで問診票が入手でき、あらかじめ記入して持参すれば、受付での時間も手間も短縮される仕組みを導入している。
また、診察時の電子カルテの記入は医師が行うのが一般的であるが、みやはら耳鼻咽喉科では医療秘書が行っている。そのため医師は診察に集中でき、その分、丁寧な診察が可能となるのだ。医師と医療秘書などスタッフは全員インカムを装着し、指示や確認などの必要があれば即応できる態勢となっている。
また、みやはら耳鼻咽喉科では、クリニックでは珍しい週休2.5日制を導入している。残業もほとんどないことから、スタッフのストレスも軽減し、大きな相乗効果を生んでいる。これらの取り組みもまた、業務効率化の成果といえるだろう。
『自分の家族に受けさせたい診療を』と考えれば、患者の求めるものは自ずと分かる、と宮原氏は考えている。それらが徹底された時に、目標に挙げている『日本一の耳鼻咽喉科クリニック』という目標も現実味を帯びてくるであろう。