<この企業の評判>

株式会社一心亭は、青森県を中心に焼肉レストラン、肉バル、讃岐うどん店を直営で展開する会社である。1985年の創業から10年ほどは、外食ブームも後押しし、破竹の勢いで店舗展開を進め、急成長してきた。しかし、1996年のO-157集団食中毒、2001年のBSE騒動、2003年のアメリカ産牛肉輸入停止、2011年のユッケ集団直中毒など、度重なる風評被害を受け、一心亭のみならず、焼肉業界全体が長期間低迷した。
中でもBSE騒動の際は、アメリカ産牛肉の輸入停止により、『4人家族が1万円でお腹いっぱい焼肉を食べられる』という一心亭の強みが生かせなくなり、多くのお客様を失った。そんな中でも『一心亭なら大丈夫だよね』と変わらず来店するお客様に励まされ、危機を乗り越えることができた。
その後は輸入再開に合わせ、アメリカ産牛肉の販売を再開。苦楽をともにしてきた業者との良い関係性と、思い切った決断が功を奏し、奇跡的な業績回復につながった。


<この代表の魅力>

代表取締役社長である小野氏は、従業員がやりがいのある職場環境を作るため、さまざまな策を講じてきた。
まずはじめたのは社員研修である。正社員を対象に『社長塾』、管理者候補を対象に『未来塾』、パート、アルバイトも含めた全スタッフを対象に『店舗塾』という3つの異なる塾を開講した。また、『おいしさ』、『おもてなし推進』、『幸せ』、『コスト』というテーマごとに4つの委員会を設置し、各店舗から抜擢されたスタッフに権限委譲し、自主性を育んでいった。
直近では店舗アワードも新設し、さまざまな審査結果を基に、優秀店を表彰している。個人でも報奨金制度を充実させ、頑張りを正しく評価することで、従業員の『やる気』につながっている。
業界平均30%超の離職率が一心亭では2~5%で推移しているのは、このような取り組みの結果だと小野氏は考えている。
一心亭の従業員は、『店舗はお客様に育てていただき、会社は従業員に育てていただく』という謙虚さと感謝の気持ちを忘れず、今日も充実した一日を送っている。


企業概要
社名株式会社一心亭
創業1985年
経営者代表取締役 小野 敦司
所在地青森県五所川原市
会社URLhttp://isshintei.co.jp/index.html
事業内容焼肉レストラン経営