＜この企業の評判＞

『世界中にやさしさを広げたい』そうした純粋な想いから、若尾氏が菓子の販売を通じて社会貢献を実現する会社、ジースプレッド株式会社を設立したのは、２０１４年のことである。
ジースプレッドでは、クランチやパイなどの菓子を購入すると、その売上金額の５％がアジアやアフリカといった途上国の学校建設資金として寄付される。
お客様が気軽に社会貢献に参加できるため、企業の周年記念やパーティー、個人の方の引き出物としての利用とともに、ホテルなどにも販売に協力してもらうことで、徐々に販路を拡大してきた。
若尾氏が具体的な社会貢献の大切さ意識したのは、菓子製造、卸を手がける若尾製菓株式会社の社長に就任した年、偶然NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパンが行っている、発展途上国の子どもたちへの支援活動、チャイルド・スポンサーシップを知ったためである。
若尾氏は直接の交流を通じて、目に見えるかたちで子どもたちを支援できる取り組みに興味を持ち、いち早く申し込みと具体的な支援を行ってきた。

＜この代表の魅力＞

若尾製菓は創業８０年を超え、安定した増収を達成し続けている。それは、成熟した菓子業界において、さまざまなニーズに応える菓子を製造できる技術があること、昨今強く求められている食の安全、安心に対する徹底した品質管理の体制が整っていること、あるいは健康食への積極的な参入などが要因であると若尾氏は考えている。
そこで得た利益を社会に還元する意味で、若尾氏は、売上５０億円を達成した年、ミャンマーに小学校建設資金として５００万円の寄付を行った。その後、より多くの人が気軽に社会貢献できる仕組みとして、ジースプレッドの設立に至ったのである。
近年では、ジースプレッドの活動に影響されてか、若尾製菓の幹部社員たちが、自主的な社会貢献活動をはじめていると言う。震災で被害を受けた方々へのボランティア活動のほか、地域の神社を清掃参拝したりと、社内にも確実に『やさしさ』が浸透しつつあると若尾氏は実感している。そのやさしさをお客様に、社会に、そして地球全体に広げていきたいと考えている。