＜この企業の評判＞

石川県白石市の商店街にある『ふくふくらんど』は、全国からランドセルを購入したい人が押し寄せる繁盛店である。
代表取締役　福住氏は、1995年、東京での仕事を退職し、家業を継いだ直後、家業よりも地元商店街の活性化に没頭していた。
しかし、次第に『地元商店街を活性化させる原点は、まず活気あふれる店をつくることだ』との想いを抱くようになり、レディースアパレル中心の店から、もともと手ごたえのあったランドセル・制服をコアとした業態を伸ばすべく、2012年にスクールセレクトショップ『ふくふくらんど』をオープンさせた。
ふくふくらんどの最大の特徴は、メーカー、コンセプト、デザイン、価格、仕様の異なる250以上のランドセルを幅広く用意している点にある。そして、そのすべてが、福住氏が全国のメーカーを直接訪問し、自らの目で品質を納得できるまで確認した『自慢の一品』である。
品質が高く、日本一豊富な品揃えを目指したことで、「この店ならお気に入りが見つかる」という評判が口コミで全国に広がり、遠方からも多数のお客様が来店するようになった。

＜この社長の評判＞

代表取締役　福住氏は、女性スタッフがマンツーマンで行うきめ細やかな接客を重視している。
ランドセルは一生に一度の買い物であるだけに、来店された家族客は時間をかけてゆっくりと品物を吟味する。
福住氏は、単純に価格だけでおすすめすることは絶対にしない。また、最も耳を傾けるのは、『実際にランドセルを使う子どもの想い』である。心から納得できる最良のランドセルを選んでいただくため、どれだけ時間をかけてもトコトンお客様に寄り添う。それが福住氏のポリシーである。
また、ランドセル選びは、家族全員で子どもの成長を祝う『幸せの瞬間』でもある。多くの家族客が兄弟、祖父母、場合によっては親戚と一緒に来店するが、最近は特に祖父母から孫にあたる新一年生にランドセルをプレゼンするケースが増えている。購入後のレジ横では、母親が子どもの耳元で、「じいじ、ばあばに『ありがとう』って言おうね」とつぶやくことがある。そして、はずかしそうな表情をしながら子どもが感謝の言葉を口にした瞬間、店の中パッと笑顔の輪が広がる。
福住氏は、このような『幸せの瞬間』に立ち会えることに最大の喜びを感じている。